マリオと共に進化する!歴代本編シリーズで辿るアクションとグラフィックの軌跡

ゲーム紹介



「スーパーマリオ」シリーズは、1985年の登場以来、数え切れないほどのプレイヤーに愛され、ゲームの歴史そのものを形作ってきました。その魅力の源泉は、常に時代の最先端を行く革新的な「アクション」と、プレイヤーを夢中にさせる「グラフィック」の進化にあります。


この記事では、ファミリーコンピュータからNintendo Switchまで、歴代の「本編」スーパーマリオシリーズを発売日順に追いながら、マリオのアクションと世界のビジュアルがどのように進化し、私たちを驚かせてくれたのかを振り返ります。


  1. 【黎明期~ファミコン】ドット絵が生んだ無限の遊びとアクションの誕生 (1985年~)
    1. 『スーパーマリオブラザーズ』 (1985年9月13日 / ファミリーコンピュータ)
    2. 『スーパーマリオブラザーズ2』 (1986年6月3日 / ファミリーコンピュータ ディスクシステム – 日本国内版)
    3. 『スーパーマリオブラザーズ3』 (1988年10月23日 / ファミリーコンピュータ)
  2. 【スーパーファミコン】16bitが拓いた新たな表現と相棒ヨッシーの登場 (1990年~)
    1. 『スーパーマリオワールド』 (1990年11月21日 / スーパーファミコン)
  3. 【3Dへの挑戦 NINTENDO64~ゲームキューブ】箱庭を駆け回る自由と衝撃 (1996年~)
    1. 『スーパーマリオ64』 (1996年6月23日 / NINTENDO64)
    2. 『スーパーマリオサンシャイン』 (2002年7月19日 / ニンテンドーゲームキューブ)
  4. 【多様化の時代 DS・Wii】原点回帰と宇宙への飛翔 (2006年~)
    1. 『New スーパーマリオブラザーズ』 (2006年5月25日 / ニンテンドーDS)
    2. 『スーパーマリオギャラクシー』 (2007年11月1日 / Wii)
    3. 『スーパーマリオギャラクシー2』 (2010年5月27日 / Wii)
  5. 【新たなスタンダード 3DS・Wii U】手軽さとHDの融合、そしてみんなで冒険 (2011年~)
    1. 『スーパーマリオ 3Dランド』 (2011年11月3日 / ニンテンドー3DS)
    2. 『New スーパーマリオブラザーズ U』 (2012年12月8日 / Wii U)
    3. 『スーパーマリオ 3Dワールド』 (2013年11月21日 / Wii U)
  6. 【集大成と新境地 Nintendo Switch】自由な冒険と驚きの連続 (2017年~)
    1. 『スーパーマリオ オデッセイ』 (2017年10月27日 / Nintendo Switch)
    2. 『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』 (2023年10月20日 / Nintendo Switch)
  7. まとめ:進化し続けるマリオの冒険は終わらない!

【黎明期~ファミコン】ドット絵が生んだ無限の遊びとアクションの誕生 (1985年~)


ゲーム史に残る金字塔の誕生です。限られたスペックの中で、いかに楽しいアクションを生み出すかという挑戦がここから始まりました。

『スーパーマリオブラザーズ』 (1985年9月13日 / ファミリーコンピュータ)

アクションの進化: 「走る」「ジャンプする」「敵を踏む」「ファイアボールを投げる」。このシンプルにして完成された基本アクションは、後のあらゆるアクションゲームの基礎となりました。Bダッシュによる疾走感、絶妙なジャンプコントロールの奥深さは、当時の子供たちを虜にしました。

グラフィックの変遷: 鮮やかな8bitドット絵。青い空、緑の土管、茶色いクリボー。少ない色数ながらも、キャラクターや世界観が一目でわかるデザインは秀逸でした。

『スーパーマリオブラザーズ2』 (1986年6月3日 / ファミリーコンピュータ ディスクシステム – 日本国内版)

アクションの進化: 基本システムは前作を踏襲しつつ、ステージギミックのいやらしさが増し、格段に難易度が上昇。ルイージのジャンプ力が高いという明確な差別化が初めて導入され、キャラクター選択の戦略性が生まれました。毒キノコというマイナスアイテムも登場。

グラフィックの変遷: 前作のグラフィックをベースにしつつ、新しいアイテムや背景(強風で飛ばされるなど)が追加され、よりトリッキーな世界観を表現しました。

『スーパーマリオブラザーズ3』 (1988年10月23日 / ファミリーコンピュータ)

アクションの進化: 「しっぽマリオ」による飛行や攻撃、「タヌキマリオ」による地蔵変化など、パワーアップのバリエーションが飛躍的に増加。ワールドマップシステムの導入により、攻略の自由度も広がりました。Pメーターを溜めて空を飛ぶ感覚は格別でした。

グラフィックの変遷: ファミコンの限界に挑んだとも言える豊かなグラフィック。キャラクターのアニメーションが細かくなり、ワールドごとに異なるテーマ性を持つ背景は、冒険のスケール感を大きく広げました。

【スーパーファミコン】16bitが拓いた新たな表現と相棒ヨッシーの登場 (1990年~)


ハードウェアの進化は、マリオの世界をよりカラフルで滑らかに、そしてアクションをより奥深いものへと押し上げました。

『スーパーマリオワールド』 (1990年11月21日 / スーパーファミコン)

アクションの進化: 「スピンジャンプ」の追加、そして何よりもマリオの頼れる相棒「ヨッシー」の登場が最大の特徴。ヨッシーに乗って敵を食べたり、マントで空を飛んだりと、アクションの幅が格段に広がりました。多彩な隠しゴールやルート分岐も探索の楽しさを深めました。

グラフィックの変遷: 16bitになり、色数や表現力が大幅に向上。キャラクターの動きはより滑らかになり、背景の多重スクロールは世界の奥行きを感じさせました。中間ポイントの導入も視覚的に分かりやすくなりました。

【3Dへの挑戦 NINTENDO64~ゲームキューブ】箱庭を駆け回る自由と衝撃 (1996年~)


2Dから3Dへ。マリオシリーズはゲームの次元そのものを変えるという、まさに「革命」を成し遂げます。

『スーパーマリオ64』 (1996年6月23日 / NINTENDO64)

アクションの進化: 3D空間を自由に走り回る「箱庭探索型」という新たなジャンルを確立。幅跳び、壁キック、ヒップドロップ、三段跳びなど、マリオのアクションは3次元ならではの多彩なものへと進化しました。アナログスティックによる直感的な操作は、マリオを意のままに動かせる感覚をプレイヤーに与え、衝撃的でした。

グラフィックの変遷: 当時のゲームとしては圧倒的なフル3Dポリゴンの世界。ステージごとに用意された絵画から飛び込むという演出も斬新でした。カメラワークという新しい概念も生まれ、プレイヤーはマリオを様々な角度から見ることができるようになりました。

『スーパーマリオサンシャイン』 (2002年7月19日 / ニンテンドーゲームキューブ)

アクションの進化: 相棒となるポンプを使った「放水アクション」が最大の特徴。ホバーノズルでの空中散歩、ロケットノズルでの大ジャンプ、ターボノズルでの高速移動など、ポンプの切り替えによって多彩なアクションが可能に。独特の浮遊感と、水を駆使した謎解きが新鮮でした。

グラフィックの変遷: ゲームキューブの性能を活かし、特に「水」の表現が飛躍的に向上。南国ドルピック島の明るく美しいリゾート感あふれる風景、キャラクターの滑らかな動きや豊かな表情も印象的でした。

【多様化の時代 DS・Wii】原点回帰と宇宙への飛翔 (2006年~)


携帯ゲーム機と据え置きゲーム機、それぞれの特性を活かしたマリオが登場。2Dと3D、両方の魅力が花開きます。

『New スーパーマリオブラザーズ』 (2006年5月25日 / ニンテンドーDS)

アクションの進化: 「原点回帰」をテーマに、ファミコン時代の2D横スクロールアクションを現代の技術で再構築。巨大マリオやマメマリオ、コウラマリオといった新しいパワーアップが冒険を彩りました。壁キックも2Dに輸入されました。

グラフィックの変遷: グラフィックは3Dモデルをレンダリングしたもので、キャラクターや背景に奥行きと立体感が生まれました。それでいて操作感は伝統的な2Dマリオという、新しい表現でした。

『スーパーマリオギャラクシー』 (2007年11月1日 / Wii)

アクションの進化: 重力の概念を取り入れた球体ステージや、星から星へと飛び移るダイナミックなアクションが特徴。Wiiリモコンを振っての「スピン」は、攻撃やジャンプの補助として大活躍しました。無重力空間での独特な浮遊感も新しい体験でした。

グラフィックの変遷: 宇宙を舞台にした壮大で美しいビジュアルは圧巻。星々がきらめき、惑星の質感が豊かに表現され、まさに「銀河を冒険する」感覚を味わえました。

『スーパーマリオギャラクシー2』 (2010年5月27日 / Wii)

アクションの進化: 前作のシステムをベースに、ヨッシーが3Dマリオに本格参戦。ヨッシーの能力を活かしたアクションや、新しいパワーアップアイテム(雲マリオ、ゴロ岩マリオなど)が追加され、遊びの幅がさらに広がりました。

グラフィックの変遷: 前作の美しいグラフィックを継承しつつ、さらに多彩な惑星やギミックが登場。創造性豊かなステージデザインが光りました。

【新たなスタンダード 3DS・Wii U】手軽さとHDの融合、そしてみんなで冒険 (2011年~)


携帯機での3D体験の進化、そして据え置き機ではHDグラフィックによる美しいマリオが登場。協力プレイも進化します。

『スーパーマリオ 3Dランド』 (2011年11月3日 / ニンテンドー3DS)

アクションの進化: 3Dマリオの自由度と、2Dマリオのゴールを目指すステージクリア型の手軽さを融合。「タヌキマリオ」が復活し、空中でのホバリングなどが可能に。初心者にも遊びやすい3Dマリオとして設計されました。

グラフィックの変遷: ニンテンドー3DSの裸眼立体視機能を活かし、奥行きを感じられる3D空間を表現。ブロックや敵キャラクターが飛び出して見えるような演出も取り入れられました。

『New スーパーマリオブラザーズ U』 (2012年12月8日 / Wii U)

アクションの進化: 「ムササビマリオ」が登場し、滑空アクションが追加。Wii U GamePadを使った「バディプレイ」では、もう一人がタッチ操作でアシストブロックを出現させるといった新しい協力プレイも楽しめました。

グラフィックの変遷: シリーズ初のHD画質に対応。キャラクターも背景もより鮮明で美しく描かれ、2Dマリオの新たな表現スタンダードを示しました。

『スーパーマリオ 3Dワールド』 (2013年11月21日 / Wii U)

アクションの進化: 「ネコマリオ」の登場で、壁を登ったり爪で攻撃したりといった新しいアクションが可能に。3Dマリオでありながら最大4人での同時プレイを実現し、キャラクターごとの性能差も楽しめました。

グラフィックの変遷: HD画質によるカラフルで遊び心あふれるステージデザインが魅力。キャラクターたちの表情も豊かになり、コミカルな動きも楽しめました。2021年にはNintendo Switch向けに『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』として、新たな冒険も追加されました。

【集大成と新境地 Nintendo Switch】自由な冒険と驚きの連続 (2017年~)


現行機Nintendo Switchでは、これまでのマリオの集大成とも言える作品や、全く新しい驚きに満ちた作品が登場しています。

『スーパーマリオ オデッセイ』 (2017年10月27日 / Nintendo Switch)

アクションの進化: 帽子の相棒「キャッピー」を使った「帽子投げアクション」と、敵やモノに乗り移る「キャプチャー」能力が最大の特徴。これにより、マリオはかつてないほど多彩で自由なアクションを行えるようになりました。『スーパーマリオ64』のような箱庭探索の楽しさを現代に蘇らせ、さらに進化させました。

グラフィックの変遷: 広大で個性豊かな「国々」を美麗なグラフィックで表現。リアルな質感の都市や自然と、マリオのカートゥーン調のキャラクターが見事に融合し、独特の世界観を生み出しました。細部まで作り込まれたステージは、探索するだけでも楽しめます。

『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』 (2023年10月20日 / Nintendo Switch)

アクションの進化: 2Dマリオの完全新作。「ワンダーフラワー」に触れることでコースの状況が劇的に変化するという、予測不能な「ワンダー」な体験が最大の特徴です。「ゾウマリオ」「アワマリオ」「ドリルマリオ」といった新しいパワーアップも登場し、遊びの幅を広げています。オンラインでのゆるい繋がりも新しい試みです。

グラフィックの変遷: キャラクターのアニメーションがこれまで以上に滑らかで表情豊かになり、まるでアニメーション映画を見ているかのような生き生きとした動きを見せてくれます。ワンダー発動時のサイケデリックで奇想天外なビジュアルも、これまでのマリオにはなかった新鮮な驚きを与えてくれます。

まとめ:進化し続けるマリオの冒険は終わらない!


初代『スーパーマリオブラザーズ』から最新作『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』まで、マリオはその時代ごとの最新技術を取り入れ、アクションとグラフィックの両面で常に私たちを驚かせ、楽しませてくれました。


シンプルなジャンプから始まったアクションは、3D空間での自由な移動、多彩なパワーアップ、そして相棒との連携へと進化し、プレイヤーに無限の遊びを提供し続けています。ドット絵で表現された世界は、ポリゴン、HD、そして豊かなアニメーションへと進化し、マリオの冒険をより鮮やかで魅力的なものにしてきました。
これからもマリオは、きっと私たちの想像を超える新しいアクションと驚きの世界を見せてくれることでしょう。次の冒険が、今から楽しみでなりません!


みんなの反応

  • こうして見るとグラの進化ヤバいなw 初代のドット絵も味があるけど、ワンダーのヌルヌル感たまらん!
  • マリオ64の衝撃はマジで忘れられん。3D空間を自由に走り回れるとか、あの頃は革命だったわwww
  • サンシャインのポンプ、最初は戸惑ったけど慣れると神アクションだったよな?異論は認める
  • しっぽ→ヨッシー→ポンプ→スピン→キャプチャー…マリオのアクションって毎回新しい遊び提供してくれて飽きないんだよなぁ。
  • 結局、どのマリオも発売当時は『スゲー!』ってなってたんだよ。思い出補正もあるけど、全部神ゲーだわ。
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