【特集】帰ってきたキング・オブ・ゴリラ!『ドンキーコング バナンザ』発売決定記念、シリーズの歴史と魅力を徹底解剖!
2025年、任天堂が誇る偉大なゴリラ、ドンキーコングが、完全新作3Dアクション『ドンキーコング バナンザ』として帰ってくるのです!1999年の『ドンキーコング64』以来、実に26年ぶりとなる待望の3Dアクション。このニュースに、往年のファンは歓喜の雄叫びをあげ、新しい世代のゲーマーはその発表に胸を躍らせたことでしょう。

『ドンキーコング バナンザ』は、2025年7月17日にNintendo Switch 2向けに発売が予定されています。すべてを破壊しながら進むという「大破壊アクション」を掲げ、シリーズの新たな地平を切り開こうとしています。



この記念すべき新作の発表を祝い、今回はドンキーコングシリーズが歩んできた輝かしい歴史を振り返り、なぜこれほどまでに我々を魅了し続けるのか、その秘密に迫ります。そして、最新作『ドンキーコング バナンザ』に寄せられる期待を見ていこうと思います。
第1章:衝撃のデビューと、ヒーローの誕生(1981年〜)

すべての始まりは、1981年に稼働を開始したアーケードゲーム『ドンキーコング』でした。今でこそパワフルで頼れるヒーローですが、この初代ドンキーコングは、愛しのレディをさらい、工事現場の頂上で樽を投げつける「悪役」でした。そして、その彼に立ち向かったのが、プレイヤーが操作する「マリオ」。そう、奇しくもこの作品は、任天堂の二大巨頭が初めて相まみえた、ゲーム史における伝説の始まりの場所だったのです。

シンプルなゲーム性ながら、敵の妨害をかいくぐり頂上を目指す面白さは世界中で大ヒットを記録。ドンキーコングというキャラクターは、一躍ゲーム界のスターダムにのし上がりました。
第2章:スーパーファミコンが生んだ、新たなる伝説『スーパードンキーコング』三部作(1994年〜1996年)

アーケードでの活躍から十数年の時を経て、ドンキーコングは衝撃的な再デビューを飾ります。1994年、スーパーファミコンで発売された『スーパードンキーコング』は、当時のゲームの常識を根底から覆す作品でした。
革命的だったグラフィックと世界観
開発を手掛けたのは、イギリスの天才集団「レア社」。彼らは「プリレンダリングCG」という技術を用い、まるで3DCG映画のような、立体的で滑らかなグラフィックをスーパーファミコン上で実現しました。鬱蒼としたジャングル、不気味な工場、きらめく水中、疾走するトロッコ…緻密に描き込まれたステージは、プレイヤーをドンキーコングの世界へ一気に引き込みました。

主人公は、初代ドンキーコングの孫にあたる「2代目ドンキーコング」。ネクタイがトレードマークの、パワフルながらもどこか愛嬌のあるヒーローです。そして、彼の冒険に欠かせない相棒が、チンパンジーの「ディディーコング」。身軽なディディーと力を合わせたコンビネーションプレイは、シリーズの新たなスタンダードとなりました。
シリーズの骨格を築いた名作たち

- 『スーパードンキーコング』(1994年)
宿敵キングクルール率いるクレムリン軍団に奪われたバナナを取り戻すため、ドンキーとディディーが冒険に出ます。ローリングアタックやハンドスラップといった基本アクション、サイやカジキなどの頼れる「アニマルフレンド」、そしてあの有名な「トロッコステージ」。今なお語り継がれるシリーズの基礎は、この一作で完成されました。デビッド・ワイズ氏が手掛けたBGMも絶賛され、特に水中ステージの「Aquatic Ambiance」は、ゲーム音楽史に残る名曲として知られています。 - 『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』(1995年)

- 前作からわずか1年で発売された続編。今度はドンキーコングがキャプテン・クルールにさらわれてしまい、ディディーと、彼のガールフレンド「ディクシーコング」が救出に向かいます。ポニーテールをプロペラのように回して滑空するディクシーのアクションは非常にユニークで、攻略の幅を大きく広げました。前作をあらゆる面でパワーアップさせ、隠し要素も増量。シリーズ最高傑作の呼び声も高い一作です。
- 『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』(1996年)

- 三部作の完結編。ドンキーとディディーが謎の失踪を遂げ、今度はディクシーコングと、彼女のいとこで怪力だが泣き虫な赤ちゃんコング「ディンキーコング」が主役に。ワールドマップを自由に探索できる要素や、アイテムを集めて進行するRPGのような側面も加わり、シリーズに新たな風を吹き込みました。
このSFC三部作は、ドンキーコングを単なるキャラクターから、「冒険」「アクション」「美しい世界」の象徴へと昇華させた、まさに金字塔と言えるでしょう。
第3章:3Dの広大な世界へ!『ドンキーコング64』(1999年)

時代がNINTENDO64に移り、ゲームの主流が3Dへと移行する中、ドンキーコングもその進化の波に乗ります。1999年に発売された『ドンキーコング64』は、シリーズ初の、そして『バナンザ』が発売されるまでは唯一の、3Dアクションアドベンチャーです。

広大な箱庭ステージを舞台に、キングクルールに奪われた200本の「ゴールデンバナナ」を集めるのが目的。プレイヤーはドンキーコングだけでなく、ジェットパックで空を飛ぶ「ディディーコング」、武器を手に戦う「ランキーコング」、小さな体で隙間に入る「タイニーコング」、パワフルなパンチを繰り出す「チャンキーコング」という、性能の異なる5匹のコングを切り替えながら、複雑な謎を解き明かしていきます。

その圧倒的なボリュームと収集要素の多さから、「アイテム集めの権化」とも呼ばれ、クリアには膨大な時間と根気が必要とされました。しかし、3D空間を自由に駆け巡る楽しさ、コングたちの多彩なアクション、そして壮大な冒険の感覚は、まさしくドンキーコングシリーズの新境地でした。この『64』のDNAが、26年の時を経て『バナンザ』にどう受け継がれるのか、ファンとしては期待せずにはいられません。
第4章:原点回帰と新たなる挑戦(2004年〜)
2000年代に入ると、ドンキーコングは再び横スクロールアクションの舞台へと戻り、新たな遊びを提案し始めます。
『ドンキーコングジャングルビート』(2004年、ゲームキューブ)

「タルコンガ」という、太鼓の形をした専用コントローラで操作するという、極めて独創的な作品。右の面を叩けば右に移動、左を叩けば左へ、両方を叩けばジャンプ、手拍子センサーで攻撃。直感的かつリズミカルな操作でドンキーコングを操る感覚は、他のどのアクションゲームでも味わえない唯一無二の体験でした。コンボを繋いで高得点を目指すというスコアアタックの面白さも、多くのプレイヤーを熱狂させました。

『ドンキーコング リターンズ』シリーズ(2010年〜)

開発を『メトロイドプライム』シリーズで名を馳せた「レトロスタジオ」が担当。SFC三部作の面白さを現代の技術で再構築することを目指し、見事成功させました。Wiiで発売された『ドンキーコング リターンズ』(2010年)

そしてWii Uで発売された『ドンキーコング トロピカルフリーズ』(2014年、後にSwitchにも移植)は、SFC時代を彷彿とさせる、しかし遥かにダイナミックに進化した横スクロールアクションです。

息を呑むほど美しい背景、崩れ落ちる足場、巨大なボスとの手に汗握る攻防。そして何より、容赦のない高難易度!一瞬の油断が命取りになるシビアなステージ設計は、多くのプレイヤーの挑戦心を燃え上がらせました。「これぞドンキーコングだ!」とファンを唸らせた、

まさに傑作シリーズです。『トロピカルフリーズ』では、ディディー、ディクシーに加え、クールなサーファーゴリラ「ファンキーコング」がプレイアブルキャラとして登場。初心者にも優しい救済措置としての役割も担い、間口を広げることにも成功しました。

第5章:そして、すべてを破壊する『ドンキーコング バナンザ』へ(2025年)
そして、我々はついにドンキーコングの新たな歴史の幕開けを目撃することになります。2025年7月17日、Nintendo Switch 2で発売される『ドンキーコング バナンザ』。公開された情報から見えてくるのは、「原点回帰」と「革新」の融合です。
『バナンザ』の注目ポイント
- 『64』以来の3Dアクションへの回帰:多くのファンが待ち望んだ、広大な世界を冒険するドンキーコングが帰ってきます。インゴス島とその地下に広がるという奇妙な世界で、一体どんな冒険が待っているのでしょうか。
- 革新的な「大破壊アクション」:本作の最大のウリとなるのが、敵だけでなく、壁や地面といったステージのあらゆるものを破壊できるというコンセプト。ドンキーコングの「パワー」という本質的な魅力を、ゲームシステムの根幹に据えた大胆な試みです。これは3Dアクションに新たな革命を起こすかもしれません。
- 新たな相棒と謎の敵:言葉を話すという「不思議な岩」が今回の相棒となるようです。彼はどのような役割を果たすのでしょうか?そして、黄金のバナナを奪った謎の集団「ヴォイドカンパニー」とは何者なのか。ストーリーへの興味も尽きません。
本日(2025年6月18日)の22時には、本作に特化した「ドンキーコング バナンザ Direct」が配信される予定です。そこで、我々が抱く数々の疑問や期待に、一つの答えが示されるはずです。ディディーやディクシーといったお馴染みのファミリーは登場するのか?アニマルフレンドやトロッコは?そして、宿敵キングクルールの影は…?
まとめ:伝説は、新たな世代へ
初代の登場から40年以上。ドンキーコングは、悪役からヒーローへ、2Dから3Dへ、そして再び2Dへ、常にその姿を変えながら、私たちを楽しませてくれました。
パワフルなアクションの爽快感、一筋縄ではいかない絶妙なゲームバランス、魅力的なキャラクターたち、そして冒険心をくすぐる素晴らしい世界観と音楽。これらの要素が完璧に融合しているからこそ、ドンキーコングシリーズは時代を超えて愛され続けているのでしょう。
『ドンキーコング バナンザ』は、その偉大な歴史の上に築かれる、新たなる伝説の始まりです。シリーズのファンはもちろん、本作で初めてドンキーコングに触れるプレイヤーも、きっとそのパワフルで豪快な魅力の虜になるはずです。
期待に胸を膨らませながら、Nintendo Switch OnlineでプレイできるSFC三部作や、『ドンキーコング トロピカルフリーズ』をプレイして、来るべき大冒険に備えてみてはいかがでしょうか。
さあ、ネクタイを締め直し、バナナを準備しましょう。ゴリラたちの新たな宴が、もうすぐ始まります!ドンキーコングバナンザ公式サイト
みんなの反応
- え、ドンキーが26年ぶりに3Dで復活!? 最高かよ! BGMと宿敵は分かってるよな、任天堂!
- 『ドンキー64』のような悪夢(※最高の褒め言葉)が帰ってくる…!
- 『トロピカルフリーズ』並みの鬼畜難易度を3Dで頼む! もちろんお助けキャラのファンキーコングも必須で!
- ドンキーコングってよく知らないけど、ゴリラがステージごとぶっ壊すの、めっちゃ爽快そうじゃん。ちょっと気になる。
- 新作ドンキー、親子で協力プレイできたら絶対楽しい! 子どもと一緒にステージ壊しまくりたい!
- 今日の22時が待ちきれない! ドンキーコング バナンザ Directのためだけに今日頑張る。通知ONにした。