【GBA名作】今も面白い!ゲームボーイアドバンスの最高傑作ソフト10選【2025年版】
カチャリ、とカートリッジを差し込み、電源を入れた時の「ポーン」という起動音。ポケットの中に、無限に広がる冒険の世界があったあの頃を覚えていますか?
2001年に発売されたゲームボーイアドバンス(GBA)は、まさに2Dゲームの黄金時代を築いた携帯ゲーム機の傑作です。あれから20年以上が経った今でも、その輝きは少しも色褪せていません。
むしろ、Nintendo Switch Onlineなどで気軽に遊べるようになった今だからこそ、改めてその真価に触れるべき時かもしれません。
この記事では、数あるGBAの名作の中から、「今プレイしても心から面白い!」と思える10本の傑作をご紹介します。あなたの思い出の一本は、ありますか?

発売日: 2006年4月20日
開発: 任天堂 / HAL研究所 / ブラウニーブラウン
まず紹介すべきは、この作品をおいて他にないでしょう。GBA後期に発売され、シリーズの完結編として、そして日本国内でしか発売されなかった伝説のRPGです。物語は「奇妙で、おもしろくて、せつない」。愛と勇気、喪失と再生をテーマにしたストーリーは、ドット絵であることを忘れさせるほど深く、プレイヤーの感情を揺さぶります。サウンドに合わせてボタンを押す「サウンドバトル」も独創的。エンディングで涙したプレイヤーは数知れません。今なお、多くのゲーマーにとって生涯忘れられない一本として心に刻まれています。
ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
小さな相棒と広がる、箱庭世界の最高傑作

発売日: 2004年11月4日
開発: カプコン / フラグシップ
任天堂とカプコンがタッグを組んで生み出した、2Dゼルダの到達点の一つ。言葉を話す不思議な帽子「エゼロ」を相棒に、体を小さくする能力を駆使して世界を冒険します。普段は入れない小さな穴や、水たまりが広大な湖に見えるなど、視点が変わることで世界のすべてがダンジョンになるというアイデアが見事。GBAで描かれたハイラルの緻密なドット絵、歯ごたえのある謎解き、そしてゼルダらしい冒険のワクワク感が完璧なバランスで融合しています。
ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド
GBAと共に時代を築いた、冒険と育成の金字塔

発売日: 2002年11月21日 (ルビー・サファイア)
開発: ゲームフリーク
GBAを語る上で、この作品は絶対に外せません。ポケモンシリーズ第3世代として、GBAの性能をフルに活かした豊かな色彩のホウエン地方を舞台に、新たな135匹のポケモンたちが登場しました。「とくせい」や「せいかく」といった新要素、ダブルバトルが本格的に導入され、戦略性が飛躍的に向上。特にマイナーチェンジ版の『エメラルド』は、シリーズ屈指のやり込み要素「バトルフロンティア」が搭載されており、今なお最高傑作と推す声も多い一作です。
Castlevania 暁月の円舞曲
シリーズ最高傑作との呼び声も高い、探索型アクションRPG

発売日: 2003年5月8日
開発: コナミ
「月下の夜想曲」以降の探索型悪魔城ドラキュラ、通称メトロイドヴァニアのGBA三部作、その集大成にして最高傑作と名高い作品です。主人公はドラキュラの生まれ変わりとされる日本の高校生・来須蒼真。敵を倒すとその魂(ソウル)を吸収し、自らの能力として使える「タクティカルソウル」システムが最大の特徴。100種類以上の多彩なソウルを集め、自分好みにカスタマイズする楽しさは中毒性抜群です。GBAとは思えない美麗なドット絵とサウンド、そして秀逸なゲームバランス。全てが高水準でまとまった奇跡の一本です。
ゲームボーイウォーズアドバンス 1+2
シンプルなのに奥深い。思考型シミュレーションの決定版

発売日: 2001年9月21日 (1)
開発: インテリジェントシステムズ
ポップな見た目とは
裏腹に、極めて奥深い戦略性を秘めたターン制シミュレーションゲーム。「歩兵」「戦車」「戦闘機」といったユニットを生産し、敵軍の全滅または首都の占領を目指します。ショーグン(指揮官)ごとに異なる特殊能力「ブレイク」の使いどころが戦局を大きく左右し、一手一手の重みがプレイヤーを悩ませます。ルールはシンプルで誰でも始められますが、その奥深さは底なし。チェスや将棋のような思考の楽しさが、この小さなカートリッジに詰まっています。
メトロイドフュージョン
サムスを追う”恐怖”。GBAで味わう極上のSFホラーアクション

発売日: 2003年2月14日
開発: 任天堂
『スーパーメトロイド』の直接的な続編にあたる2Dメトロイド。未知の寄生生命体「X」によって生死の境をさまよった主人公サムス・アランが、Xが蔓延する宇宙ステーションの調査に赴きます。本作の特徴は、探索の自由度よりもストーリー進行を重視したリニアな展開と、それに伴う緊張感。特に、かつてのサムスの姿を擬態し、執拗に追いかけてくる最強の敵「SA-X」から逃げ隠れする場面は、GBAとは思えないほどの恐怖と絶望感をプレイヤーに与えました。
マリオ&ルイージRPG
笑いと感動、そして斬新なバトルが融合した傑作RPG

発売日: 2003年11月21日
開発: アルファドリーム
マリオとルイージが主役のRPGシリーズ、その記念すべき第一作。コミカルでテンポの良いストーリー、表情豊かなキャラクターたちが織りなす冒険は、笑いあり、少しの感動ありでプレイヤーを飽きさせません。戦闘はコマンド式ですが、「アクションコマンド」という要素が画期的。敵の攻撃に合わせてボタンを押して回避したり、攻撃時にタイミングよく追撃したりと、単調になりがちなRPGのバトルにアクションの楽しさを見事に融合させました。
黄金の太陽 開かれし封印
GBAの限界に挑んだ、グラフィックと謎解きが光る王道RPG

発売日: 2001年8月1日
開発: キャメロット
GBA初期に登場し、そのグラフィッククオリティで多くのプレイヤーを驚かせたファンタジーRPG。「エナジー」と呼ばれる超能力を駆使した謎解きが特徴で、ダンジョン攻略にパズルゲームのような面白さをもたらしました。戦闘シーンでは、擬似3Dで描かれたカメラワークと派手なエフェクトがGBAの性能を限界まで引き出しており、特に精霊「ジン」を組み合わせ放つ召喚獣の演出は圧巻の一言。王道のストーリーと、やりごたえのあるゲームプレイが高次元でまとまった名作です。
ファイアーエムブレム 烈火の剣
世界に「FE」の名を知らしめた、戦略と物語の傑作

発売日: 2003年4月25日
開発: インテリジェントシステムズ
海外で初めて発売された『ファイアーエムブレム』シリーズとして、世界中のファンにその名を知らしめた記念碑的作品。リン、エリウッド、ヘクトールという3人の主人公の視点から描かれる重厚な物語と、練り込まれた戦略性が魅力です。失ったら二度と戻らない仲間たち(クラシックモード)、三すくみの武器相性、そしてキャラクターへの愛着。シリーズの面白さの根幹が、この一本に凝縮されています。丁寧なチュートリアルも用意されており、FE入門としても最適でした。
リズム天国
音とリズムだけで面白い!ゲームの根源的な楽しさが詰まった一本

発売日: 2006年8月3日
開発: 任天堂
『メイド イン ワリオ』のチームが手掛けた、リズムゲームシリーズの原点。GBA末期に登場し、その斬新さで衝撃を与えました。「リズムに合わせてボタンを押す」ただそれだけのシンプルなルールながら、ユニークなビジュアルと、一度聴いたら耳から離れないつんく♂氏プロデュースの楽曲が融合し、とてつもない中毒性を生み出しています。グラフィックやストーリーに頼らず、ゲームの根源的な「触って楽しい」という部分だけでプレイヤーを夢中にさせる、任天堂イズムの結晶のような作品です。
まとめ:ポケットの中の宝物たちは、今も輝いている
こうして振り返ると、ゲームボーイアドバンスがどれだけ豊かで多様なゲーム体験を提供してくれたかが分かりますね。RPG、アクション、シミュレーション…あらゆるジャンルで、今なお語り継がれるべき傑作たちが生まれていました。
ここに挙げた10本は、単なる懐かしいゲームではありません。ゲームデザイン、物語、そして純粋な面白さにおいて、現代のゲームにも決して引けを取らない普遍的な魅力を持っています。
幸いなことに、その多くはNintendo Switch Onlineなどを通じて、非常に手軽にプレイすることができます