「いいですか、落ち着いて聞いてください。」
不朽の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。この一つの物語が、実はハイラルの歴史を大きく3つに分岐させる原因となったことをご存知でしょうか?

X(旧Twitter)で、漫画家の退屈健先生(@sentakubasami1)が投稿した、「『時のオカリナ』で生まれる3つの世界線」のストーリー解説マンガが、「どう考えても不憫で絶望的」すぎると大きな話題を呼んでいます。この記事では、公式が提示するハイラルの歴史も交えながら、そのマンガで語られる、あまりにも切ない勇者の物語をご紹介します。以下Xより引用
『時のオカリナ』が生んだ、3つの世界線とは?
公式の歴史年表「ハイラルヒストリア」でも語られている通り、『時のオカリナ』の結末によって、ハイラルの歴史は以下の3つの世界線へと分岐します。
- 勇者敗北ルート: リンクがガノンドロフに敗れてしまった世界線。
- 勇者勝利ルート(大人時代): リンクがガノンを封印し、未来に残った世界線。
- 勇者勝利ルート(子供時代): リンクがガノンを封印した後、元の子供時代に戻った世界線。
退屈健先生のマンガでは、この3つのルートそれぞれで、勇者リンクがいかに「報われない」運命を辿ったかが、独自の解釈を交えて描かれています。
マンガで語られる、あまりにも“不憫”な勇者の物語
1. 勇者敗北ルート「バッドエンドのようなもの」
リンクが敗れたこの世界線は、七賢者の手でガノンが封印されるものの、ハイラルは荒廃。その後の物語が『神々のトライフォース』などに繋がっていきます。
マンガでは、敗北したリンクの姿と共に「つまりバッドエンドのようなもの」「それだけは何としても防がないと」と、このルートの絶望感が描かれます。

2. 勇者勝利ルート(大人時代)「勇者不在の世界」
ガノンを封印したものの、勇者リンクは元の時代に帰ってしまったため、この世界線には「時の勇者」そのものが存在しないことになります。
その後、ガノンドロフは見事復活を遂げますが、彼を止める勇者は現れません。マンガでは、「世界線ゆえに人々がいくら祈ろうが勇者は現れず」「神はどうしようもないので世界を海に沈め議決」という、衝撃的な結末が描かれます。これが『風のタクト』の世界へと繋がっていきます。

リンク: 「ちょっとは後世に語り継いでほしいな~とか思ったりも…いや、いいんだ 世界に平和が訪れれば」
【ちなみにガノンドロフの処刑は失敗する】
リンク: 「だからなんで訪れねえんだよ」
という、あまりにも皮肉なやり取りが、この世界線のやるせなさを物語っています。
3. 勇者勝利ルート(子供時代)「伝説の存在しない世界」
元の時代に戻ったリンクは、ガノンドロフの野望を未然に阻止。これにより、そもそも「勇者と魔王の戦い」が存在しない世界が生まれます。
マンガでは、「知る者はおらず、時の勇者伝説自体が存在していない世界」と解説。平和を勝ち取ったはずの勇者リンクの功績は、誰にも知られることなく、歴史から消えてしまうのです。この世界線が、後の『トワイライトプリンセス』へと繋がっていきます。


SNSでの反響「残酷すぎるけどそこも好き」
このマンガと、それに連なる考察に対し、Xでは多くのファンから共感の声が寄せられています。
- 「小学生の時はストーリーなんてあってないもんだったから、こんな救いのないストーリーだったと。。」
- 「昔やり込んだゲームの世界線の先がなんかアレな事で困惑……」
- 「残酷すぎるけどそこも好き」
- 「本当時の勇者ってどう巡っても報われないんですよね…w」
中には、ガノンドロフの視点から「力に魅入られ権力でしか望むものを手に入れられなかった男が本当に欲しかったものはハイラルに吹く風だった…という激アツ決着」と、『風のタクト』の結末を評価する声もあり、様々な視点から議論が交わされています。
【みんなの反応 】
- このマンガ分かりやすい!そして切ない…!
- どの世界線に行ってもリンクが報われないの、本当に不憫で好き。
- 子供の頃は何も考えずに遊んでたけど、こんなに深い話だったんだな…。
- 風タクのガノンドロフ、「故郷の風が欲しかった」って考えると泣けてくる。
- つまり、どのルートも勇者にとってはバッドエンドってこと…?
- 公式のハイラルヒストリアと合わせて読むと、さらに沼にハマる。
- 退屈健先生のゼルダ解釈最高。
